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ferrari1.wav (44.1kHz / Stereo / 15sec / 2.52MB)
ミッドシップのエンジンですから、マフラーとエンジンが後ろにあります。角度によっては車の下部にエンジンのオイルパンが見えるはずです。
自動車のエンジンの回転数をリアルタイムアナライザーで測定します。4サイクルのエンジンは2回転で1回、シリンダー内で爆発が起こります。つまり、基本周波数はエンジン回転の半分の周波数です。
8気筒の場合は、等間隔で重複せずに爆発が続けばその8倍の周波数です。気筒数が多いほどエンジンはハイビートの基本周波数を持つことになります。音の高さはパワースペクトラムのピークの部分です。爆発による一番低い周波数が基本周波数です。
前回のランニングACFの測定画面
同そのときのピークレベル
エンジンは基本周波数に対してオクターブ、つまり2倍の周波数、3倍の周波数、4倍の周波数、X倍の周波数成分を持つ音源といえます。しかし排気管などの管は、固有の周波数の音に共鳴するため、独特の共鳴周波数を持っています。反共鳴周波数は反対に音の響きを打ち消す周波数です。実際はそれらの共鳴の組み合わせがエンジンの独特の音色の大部分を決定します。パワースペクトラム表示で、それぞれの周波数やその音圧レベルを測定することができます。
同パワースペクトラム
64.6Hzは1秒間に64.6回の爆発です。1分間で3876爆発です。
8気筒で4サイクルですから4で割ると、969rpm(1分間に969回転)です。速算するには「周波数に15をかける」と求めることができます。
同3次元分析グラフ パワースペクトラムの時間表示
1/3オクターブ分析は音のエネルギー周波数帯域ごとに測定します。そのために騒音計(音量を求める)に使われています。
自己相関のリアルタイム表示
これはランニングACF、IACF測定です。τ1は自己相関関数の時間軸で、最初のピークがくる遅れ時間を求めます。
前回のランニングACFの測定画面
それを分析するときの設定画面
2秒の時間窓(2秒ごとの平均を計算する)、0.1秒ごとに分析を行っています。遅れ時間は0.2秒までをデータとして使用しています。サンプリングレートは44.1kHzを使用しています。
August 2002 by Masatsugu Sakurai