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MMLIBに取り込んであるWATTのOwner's Manualです。それらの画像はMMLIBの「メール送信」機能を使用してWebページ化をしています。音響測定入門の画像はすべてMMLIBを使用してつくられています。 |
計測日 | 2002年10月30日 |
スピーカー | Omni-directional speaker, KENWOOD OMNI 5 |
マイク | SONY ECM999 |
マイクアンプ | DAT TASCAM DA-P1 |
ノートパソコン(信号発生用) | SONY VAIO PCG-R505R |
ノートパソコン(入力分析用) | DELL INSPIRON 7500 |
OS: | Windows 2000 Professional |
測定分析ソフト | DSSF3 |
テスト音源 | ピンクノイズCD(YMEC製):ピンクノイズをDP-90 CDトランスポートで使用 DENON NEW AUDIO CD (COCO-6334):ホワイトノイズを使用 |
オーディオ機器 | ステレオパワーアンプ:アキュフェーズ A-50 ステレオプリアンプ:アキュフェーズ C-290 CDトランスポート:アキュフェーズ DP-90 デジタルプロセッサー:アキュフェーズ DC-91 |
WILSON AUDIO TINY
TOT
低域のアコースティカルチューニングはQB-3という、WATTに使用されているアラインメントにより優れたトランジェント特性が得られるようにチューニングされています。超低域はパピー3というサブウーファーで伸ばしています。インピーダンスは200Hz~100kHz、4Ωですが、2kHzだけ1Ωに下がります。これがハイグレードアンプを必要とする理由です。
INSPIRON7500側での1kHzのオシロスコープのモニターです。
INSPIRON7500側でのピンクノイズ出力を1/3オクターブバンド分析表示。ピンクノイズを出して、1/3オクターブバンド分析表示、このスピーカーの周波数特性です。実際は、VAIOのヘッドフォン兼用アナログアンプの性能と部屋の音響特性が影響しています。
この周波数特性はVAIOのヘッドフォンアンプの周波数特性です。スピーカーの周波数特性とVAIOのヘッドフォン兼用アナログアンプのどちら性能がいいかはわかりません。WATTが優れているためにVAIOの周波数特性を出しているだけかもしれません。これは「本格的に活用するために-1」で測定したものです。
INSPIRON7500側でのホワイトノイズのパワースペクトラムLOG表示
INSPIRON7500側でのホワイトノイズのパワースペクトラムリニア表示
前から後ろに流れていく、3次元表示。20~20,000Hzを1.8オクターブ秒で正弦波をスイープさせます。
後ろから前に流れていく3次元表示。1.8oct秒のスイープです。これは、前図を後ろから見ただけです。表示を切り替えられます。軽く動かしてみたところ、低域から高域まで伸びています。
VAIO側でのRA(リアルタイムアナライザー)のSG(シグナルジェネレーター)で18kHz の正弦波を出力します。
VAIO側でのオシロスコープで18kHz正弦波をモニターしています。これはミキサーの出口での波形のモニターです。試験信号はミキサーからヘッドフォン兼用のアナログ増幅アンプを経由して、ヘッドフォン出力端子からそこにつながった、アキュフェーズC290プリアンプのLINE2に入力されます。その後A50パワーアンプとそれに接続された、WATTを鳴らします。
INSPIRON7500側でのオシロスコープのモニターです。SONY
ECM-999マイクから、TASCAM DATマイクアンプを経由してLINE IN入力端子から取り込んでいます。ピークレベルメーターでは70dB出していますが、耳にはほとんど聞こえません。
W602 VAIO側でのRA(リアルタイムアナライザー)のSG(シグナルジェネレーター)で30Hzの正弦波を出力します。
W603 VAIO側でのオシロスコープで30Hz正弦波をモニターしています。
INSPIRON7500側での30Hzのオシロスコープモニターです。この測定は低周波のエネルギーを実感しました。
「ピンクノイズCD」でINSPIRON 7500側での1/3オクターブバンド分析表示。2kHz周辺を若干下げていますので、アンプが1Ωに対応できてない可能性が出てきました。また部屋の特性(反射波が周波数成分のある部分は強く、ある部分は弱くします)の影響を受けるため、本来は無響室での測定が必要です。
今回はオシロスコープで波形も扱いましたが、とりたててWATTの特徴は見つけられませんでした。いままでのところ何も問題は見当たりません。メーカーのいうとおり、あらゆるソフトとオーディオ機器の評価にも大いに役立ちそうです。
ハイエンド・オーディオはもはや動特性で開発されています。音響信号に対するスピーカーの応答の時間軸での高解像度分析が必要です。
April 2003 by Masatsugu Sakurai