| Japanese | English |

周波数特性、THDの測定テスト
(オーディオ測定レポート7)

今回はスイープを使用して、リスニングポイントの周波数特性と、全高調波歪み率のテストを行います。

 
計測日 2002年07月12日
スピーカー Omni-directional speaker, KENWOOD OMNI 5
マイク SONY ECM999
マイクアンプ DAT TASCAM DA-P1
ノートパソコン DELL INSPIRON 7500
OS: Windows 2000 Professional
測定分析ソフト DSSF3

Windowsのボリュームコントロール「再生」の設定です。

同じく「録音」の設定です。

SONY ECM999の周波数特性を補正してあります。コンデンサーマイクではないので、補正は欠かせません。

「DSSF3 バージョン5」の画面です。出力の0から-10dBまではDAコンバーター直後のアナログアンプレベルで歪むので、DAコンバーターの0から-10dBを使用しない設定で使用しています。

シグナルジェネレーターを使用してピンクノイズを使用して、1/3オクターブ分析を行ってみました。

今回の測定は、スピーカーの周波数や歪み率の測定ですから、騒音計はC特性、1/3オクターブバンドアナライザーはFLAT特性です。以下はピンクノイズを止めた、暗騒音の分析です。

SG(シグナルジェネレーター)正弦波のスイープの設定です。ゆっくりとスイープさせ、受音点でのの周波数特性のグラフを、パワースペクトラムのマックスホールドで描かせるつもりです。

下が暗騒音、上がスピーカーのY軸が音圧レベル、X軸が周波数のグラフです。70dBです。スピーカーを壊さないように調整に時間をかけました。

測定のメイン画面です。今度はY軸歪み率、X軸周波数です。全高調波歪みの測定は歪みを数値で知ることができます。

(正確にはマイクの位置での)歪み率です。測定結果から見るとクロスオーバー周波数はOMNI7と同じ2.5kHzでしょう。スピーカーの口径、構成からいっても100Hzから10,000Hzくらいが安心して使える範囲です。無指向性スピーカーとして測定に使用できますし、実用上の明瞭度も良好です。

July 2003 by Masatsugu Sakurai