voice
諸君がYOSHIMASAの未来を創る

最近のソフトウェア技術者はセンスがいいと言われる。話したり、書いたりに始まり、社会人としての常識とか態度、その辺が優れているという。コンピュータ時代のおかげで、
ソフトウェアの求人にしても社会全体から好感を持って迎えられ、優秀な人材が集まっているという事なのだろう。どんどんそうなって欲しい。そうなることがソフトウェア技術
者の社会的地位向上につながると考える。技術さえ持っていればいいとか、他には関心がないとかでは、エンジニア、例えば造ったり、組み立てたり、修理したりの職人としてそう片付けられてしまうからである。それが厭だったから吉正の経営理念としてのソフトウェア技術者の社会的向上を目指したのだ。
来るべきのために厳しい訓練をしている。基本的には組織戦を求めているのだが、その理由は、全員若いから力を合せての方が、個人のキャリアとか云々よりも、
有利であるからである。しかも同じ成功するにせよ、その方が、個人プレーよりも意義深いと考えるからである。
優秀であっても、個人である限り能率には限度があり、他人の協力なくして、たとえば1日のうちどれくらい働けるかは難しい。その効率を上げる組織化である。1人より2人で3人分以上、さらに5人でそれ以上の効果を目指すのである。
たとえば2人で組んで経理とか営業を数社分兼ねてしまうとか、つまりやる人も複数なら対象業務をそうでもあるようなオペレーションを可能にしていきたい。実際に専門分化
はつきつめて行くと、その一人一人の能力が専門家ではあるが同時に何でもできるスタッフの組み合わせのほうが、うまく行く事がわかって来た。その為これからは総合力を重視しながら専門分野を強化する事を考えている。
我々が職務分担の組織をスタッフといい、それぞれ単独に扱わないのは、広範囲な総合性と専門性という2つを同時に求めているからである。
時々迷うが、ここ数年会社として良い成績を上げて来たこと、他では真似が出来ないことをしてきた事実は若い組織力無くしては考えられないものであるから、更に進めたいと考えるのである。
目標に向かって組織が精密な動きをする時、それは科学であり、芸術である。グループの会社は極めて整然とした動きをしている。そこには総合的な強さがある。目下事業の本格的な稼動が始まり、たくさんの仕事が発生し、大勢の人が集まってきている。組織が拡大しこのように動いていく中には、苦労もあるだろうが、諸君と共にすべてに勝利していきたい。

代表取締役社長 櫻井正次

(87年8月号より)


| HOME | BACK | NEXT |