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測定環境や使用機材は「オーディオ測定レポート1」と同じです。
Inspiron7500のインパルス応答は「RAを使用したパソコン測定試験3」の後に行いました。Inspiron8200のインパルス応答は「RAを使用したパソコン測定試験4」の後に行いました。
インパルス応答測定。信号がマイクまで到達するまでの、どう変化したかを測定します。音楽信号は常に同じ影響を受けますので、この応答関数が空間の音響特性を表しているといえます。
2通りの方法が選択できます。まず。M系列の測定は低、高域すべてに大音量を長く続けますが、TSP測定は信号をスイープさせて使用する新しい測定法です。どちらを使用しても得られる測定結果は同じです。それぞれの長所としてはM系列は雑音に強い、TSP方式は比較的静かなことです。 |
試験的に入力をミキサーにしてM系列信号のインパルス応答測定を行いました。振幅0のインパルス応答の線(X軸)が太いのが気になります。
リスニングルームを測定時間0.743秒 AutoLevel AutoRetly で測定しました。「オーディオ測定レポート2」の測定結果と同じです。高域の雑音のせいかきれいに収束していません。エラーチェックにもひっかかり自動リトライも繰り返します。
データファイル:
ra51.wav (44.1kHz / Stereo / 0.743sec / 128KB)
(上記リンクをマウスの右ボタンでクリックして「対象をファイルに保存」後、おなじファイルを、インパルス応答測定ウィンドウ右上の「読込」>「Waveファイル」で読み込むことで同様の測定ができます)
TSPの測定です。
「RAを使用したパソコン測定試験2」の最後のTSPを使用したインパルス応答で80msec,160msecのところにパルスが入るのが気になっていました。
測定時間0.743秒 AutoLevel AutoRetlyで測定しました。
データファイル: ra52.wav (44.1kHz / Stereo / 0.743sec / 128KB)
Inspiron7500の1番目のマシーンです。
M系列信号でテストしてみました。
TSP測定です。程度の差こそあれ、同じような測定結果です。
Inspiron8200のテストです。
M系列信号のテストです。
TSP測定です。
M系列信号を利用したインパルス応答測定結果です。
データファイル: ra5m.wav (48kHz / Stereo / 0.683sec / 128KB)
TSP信号を利用したインパルス応答測定結果です。
データファイル: ra5t.wav (48kHz / Stereo / 0.683sec / 128KB)
出力値をそのまま出力値をそのまま入力しても雑音が入るのはサウンドカードのせいですが、だから使用できないということはありません。あまり厳密に考えると、費用のかかる話になってしまいます。「オーディオ測定レポート2」のように多少の雑音があっても分析可能です。
M系列では全体に雑音が広がり、TSPのときに一箇所に集まるのは、(Inspiron7500の場合)雑音が高域の一部に存在しているからです。M系列はまんべんなく常に高域を出しているために、弱い雑音が全体に広がっていて、TSPは高域はスイープ時にまとめて出すのでそのとき雑音成分がまとめて出ると考えられます。こういう場合はTSPのほうがよいでしょう。雑音成分があると、エラーチェックに引っかかって終了できなかったりと面倒ですから自動は外して使用します。
July 2003 by Masatsugu Sakurai