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新しい測定法 計測例として取り上げている航空機や自動車騒音等の計測には、デジタルビデオカメラに外部ステレオマイクを接続して16bit/44kHzのサンプリングレートで録音(録画)してきています。あとで、それをパソコンに取り込むためにデジタルビデオカメラを直接パソコンに接続し、音響信号を専用ソフトで、サウンドミキサーに取り込み、そこでのアナログの音響信号をRA「リアルタイムアナライザ」を使用して主にランニングACF分析を行いリアルタイムに必要な場所を取り込んで、後にSAサウンドアナライザーにて、分析解析を行っています。(ここより20161210 加筆) ランニングACF測定が目的あれば、もちろん192KHZ ,24Bitで、解析を行うべきです。分解能を高めることにより、今までわからなかったものがわかるようになります。そのため、同時にDSSF3のレコーダーを使用して録音しておきます。
ここでご紹介する機材は一例ですが、比較的手頃な価格で手に入るので、おなじような計測を行おうとする方はご参考になさってください。
デジタルハンディカムとノートPC(SONY VAIO)をi.LINKケーブルで接続し、VAIOのDVgateというソフトを起動するとビデオデッキとして制御できます。 録音した部分を再生しながら、同時に「リアルタイムアナライザ」の入力選択をwave等、内部信号を直接取得するよう設定して「ACF測定」を実行すればOKです。 実際の音量レベルは別途騒音計で測定した結果をメモしておき、取り込むときの最大値を合わせています。 (ここより20161210 加筆)マイクはパソコンにダイレクトにいれる必要があります。分岐させて両方に、ビデオのほうにも同じ音を入れるのがもちろん好ましいです。 単なる録音とちがって同時に録画も行うので、いつなにを測定したのかよくわかるのでビデオカメラはたいへん便利です。(ここより20161210 加筆)録画は非常に有効です。また、マイクが何に向いているかを確認し、その画像からも確認できることは重要です。 |
測定するためには、マイクやマイクアンプなどを使って、音を正確に取らなければいけないため、測定技術は難しいといえます。しかし、あきらめる必要はありません。DSSF3をはじめとする測定システムは、正しい測定を簡単に行うための支援機能を備えているので、手順どおりに行えば簡単にできます。また、測定条件や計算条件を何度でも変更して、再計算、再分析できますから、歪まないように、適正なダイナミックレンジで、音を収録すれば大丈夫です。
わたしはふだん、自動録音調整のついたMDやDATなどの録音装置を使って分析を行っています。画像がなくて不便なときは、SONY製の16ビット48kHzステレオサウンド付きのデジタルビデオカメラを使用します。そのとき、マイクで拾う音とマイクアンプなどのダイナミックレンジで測定の成否が決まってしまうので、録音調整には注意しています。
わたしたちの考える音響測定とは、一瞬の周波数特性で音を測ればいいというものではありません。すべての音響信号を、耳で聴いているとおりに測定できなければ、意味がないからです。美しい音楽は、美しい音楽として測定したいのです。マイクを通すだけで、ひどい音楽になってしまっては測定できません。
測定には、使い慣れたオーディオ機器を使用してください。使い慣れた、気に入ったものを使うのが一番いいのです。ただし、使用機材以上の性能のものを測定することはできません。欲をいえば、カラヤンを録音するような最高級マイクが理想です。しかし、マイクは非常に高価で、上を見ればキリがないほど、ランク差があるものです。最高のものはレコードやCDの製作や録音用に使われています。頑丈で信頼性の高いものは放送局でも使用されています。比較的安くて、優れたものを生録や録音マニアのみなさんが使用しています。DSSF3の測定は、そういうものを使用すれば十分です。製品カタログに「DAT、MDなどのデジタル録音に対応」とある、デジタル対応マイクであれば大丈夫です。
そうして録音した音をハイエンド・オーディオ装置で聞いてみると、あまりの生々しさに驚きます。みなさんも試してみてください。なにも問題はないはずです。
型式:ステレオエレクトレットコンデンサー型 |
寸法:φ22×203mm 重量:80g ケーブル:3.0m/φ3.5モノラルミニプラグ×2、 0.25m/φ3.5ステレオミニプラグ ●付属品: ホルダー、カメラシューアダプター、 スタンド用アダプター、単3電池(SUM-3)×1、 変換プラグ×2、ウインドスクリーン ●定価:\7,800 |
ソニー DCR-PC3 PCMデジタルステレオ記録 12bit32kHz/16bit48kHz PCMデジタルステレオ再生 12bitモード/16bitモード |
測定用マイク、などのケースバイケース
。(ここより20161210 加筆)最近のDACの性能はすばらしく。パソコンのサウンドインターフェースもデジタル回路で、非常に高性能です。パソコンのみでも、DSSF3で、昔では考えられなかったレベルの高い測定ができてしまいます。
周波数特性・インパルス応答などには、測定用マイクや、装置があればさらに精密な測定が可能ですが、ランニングACF測定などでは、生に近い音で取り込める録音用マイクがいいと思います。
April 2003 by Masatsugu Sakurai
2016/12/10 更新