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2掃引オシロスコープ

音響システムを試験するときには、ひとつづつの機器に対して試験を行います。

 

1.極性(音響信号の流れ)の確認

 

正弦波発振器の出力をシステムの入力(通常はミキサー) に加えることからはじめます。2CHオシロスコープの1CHはミキサー出力を観測して、もう1CHをミキサー入力にいれて観測する。この2つの波形にはおそらく振幅の差があるでしょう。これは調査対象機器のゲインとロスを表わすものなので無視していいです。 二つの正弦波は同じ極性であり、正負のピークはブラウン管上同じ水平位置になければなりません。ミキサーの波形が逆ならば、極性の逆転が起こっています。結線ミスか、機器固有の問題かもしれませんが、いずれにしても直さなければなりません。

 

2.同時に歪と発振をオシロスコープで調べる

 

ある形の歪が正弦波の形の変化として、現れることがある。比較的低い周波数の発振は、低周波の試験正弦波にのったもっと高い周波数として、現れる。高周波の発振はもっと型どおりで、試験正弦波がかばだってみえる。クロスオーバー出力を調べるときは、発振器の周波数がクロスオーバー周波数より充分高いか、低いほうにずれていることを確認が必要です。

この試験をすべての機器に対して行う。また場合によっては、カメラでオシロの波形を撮影する必要があります。報告書も必要なので、かなりの労力を必要とします。

リアルタイムアナライザーライトを使用してこれを実現するにはオシロスコープの左右のチャネルで異なる入力デバイスを選択することはWindows自体のサウンドドライバが対応していないためできません。しかし、シグナルジェネレータの出力をLine Outに設定し、オシロスコープの入力をLine Inにして、片チャンネルのLine OutとLine Inのケーブルを短絡し、もう片チャンネルは音響機器を通すことによって、入力波形と出力波形を同時に観測することができます。

軽量、ポータブルなノートパソコンに統合された、優れた計測システムは所要時間と労力を減らしてくれます。