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モーターの回転音から回転数を測る
(モーター回転数の計測2)

前回計測したモーターのうち「R13」をランニングACF分析してみました。

 

motor21.wav (44.1kHz / Stereo / 8sec / 1.34MB)

測定の様子。モーターはすべてマブチのFC-130S (1/24 スロットカー用に「ラビット」という名称で販売されているもの)です。

ランニングACF測定です。DC12Vでまわして20秒後です。

分析条件です。

解析結果です。

上図の左下のACF(自己相関)グラフをごらんください。3msecごとに山が見えます。これが回転数に相当するピークです。1秒=1000msecですから1000/3=333Hzです。

下図のパワースペクトラムのFrequency(周波数)欄に表示されている値、333.8Hzと一致しています。1分間の回転数に直すと333.8×60=20,028rpmです。また、よく見ると約1msecごとに小さいピークがあります。モーター回転子が3極ですから、回転数の3倍のビートになっているのでしょう。ただ、3つ目で1回転ですからそのピークが一番高いのです。

パワースペクトラムの回転測定です。

さらに2分後の分析結果です。

以下、モーターを12個測定してみました。

2回づつ測定していますから、データは24あります。2002年8月14日夜2時20分から2時56分までの30分で、この測定ができました。DSSF3は5個のグラフをワンタッチで出力できるので研究にはたいへん便利です。

ACF自己相関の分析で、大きなピークは回転数を表します。非常にはっきりしていて、わかりやすいものです。他の4枚のグラフのX軸は、実験の経過時間です。Φ(0)のグラフは経過時間ごとの音量をあらわします。τ1のグラフは、ピッチ音の高さです。φ1のグラフはピッチの強さです。τeのグラフは、音の響きです。時間ごとのこの4つのデータが比較分析できることが、この分析システムの特長です。

同じモーターは同じ性能だと考えがちですが、個体差があるようで、しばらく使用しているうちに、あるいは最初からちがうものがあります。φ1のピッチの強さがモーターの性能にどう関係してくるかなど、モーター性能の研究を行うこともできます。

 

NEW2というモーターの分析例です。
motor22.wav (44.1kHz / Stereo / 8sec / 1.34MB)

 

R9モーターの分析例です。
motor23.wav (44.1kHz / Stereo / 8sec / 1.34MB)

August 2002 by Masatsugu Sakurai


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