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騒音計の使い方 (ACO 6146)

各部説明 (検査成績書



1 マイクロホン 1/2インチエレクトレットコンデンサマイクロホンです。
2 表示部 測定値、オーバースケール、 アンダースケール、電池消耗を表示します。

レベルは0. 1 dB分解能で表示されます。

「OVER」は測定レンジが低い時表示されます。

「-」は測定レンジが高い時表示されます。

「BATT」は電池が消耗している時表示します。

3 レンジスイッチ 測定レンジを切り替えます。

校正時(CALの時)は60~100のレンジを使用します。

4 ファンクションスイッチ 聴覚補正特性A,Cの切換スイッチです。
5 校正用ポリュウム 校正時に表示部の表示を94.OdBになるようにあわせます。(60~100のレンジにて)
6 外部電源接続端子 ACアダプタ(型式 AC-1046 オプション)を接続します。
7 交流出力端子 交流信号を出力します。
8 直流出力端子 直流レベル化信号を出力します。
9 リセットスイッチ ホールドされた値をリセットします。
10 測定モードスイッチ INST, MAX, HOLDの切換スイッチです。

INSTは瞬時値を表示します。

MAX HOLDは最大値を表示します。

11 動特性スイッチ 実効値検波回路の時定数を切り替えます。
12 電源スイッチ 電源のON, OFFとCALを切り替えます。

測定の準備

  1. 単3電池を2本入れます。
  2. 電源スイッチをCALの位置にします。動特性スイッチをFAST、測定モードスイッチをINST、レンジスイッチを60~100dBにセットします。校正用ボリュームを回して表示部が94.0dBになるようにします。
  3. 周波数補正特性の選択: A(A特性)/C(C特性)を必要に応じて選択します。一般の騒音測定ではA特性にします。
  4. 動特性の選択: 一般の騒音測定ではFASTにします。レベル変動の少ない場合はSLOWでも構いません。

測定上の注意

  1. 騒音測定では一般にマイクロホンを壁や床などから離して、反射音による誤差を少なくします。手で持って測定する場合でも身体からなるべく離してください。
  2. 強い風がマイクロホンに当たると、風の音が騒音となって誤差の原因になります。風のある場合は防風スクリーンを使用してください。
  3. 測定対象の音を止めたときと止めないときの差が10dB以上ある場合は、暗騒音の影響は無視できます。その差が10dB以下のときは補正が必要となります。

 

対象の音がある時とない時の測定値の差(dB)

4~5 6~9
補正値(dB) -2 -1

測定方法

  1. 電源スイッチをONの位置までスライドさせ、動特性スイッチをFAST、測定モードスイッチをINST、ファンクションスイッチをAにし音の大きさに合わせてレンジスイッチを設定します。
  2. 測定値は1秒ごとの瞬時値で表示されます。表示部に「OVER」あるいは「-」が連続して表示される場合は、レンジスイッチを切り替えて表示が消えるようにしてください。
  3. 騒音の最大値を測定する場合は、測定モードスイッチをMAX HOLDにして使用します。つねに最大値のみを表示し続けます。
  4. 騒音の時間的な変化が少ない場合は動特性スイッチをSLOWにしてください。
  5. ファンクションスイッチは通常A特性で測定しますが、C特性で測定した値との差の大小で、騒音の周波数成分のちがいがわかります。AとCの差が大きい場合は、一般に低い周波数成分が多いことを示します。
  6. 出力は、交流出力フルスケール約1Vrmsか、直流レベル化出力フルスケール約2Vの端子を使用してください。(フルスケールとは、レンジ表示の最大値を示します。60~100dBの場合は100dB)
  7. 測定が終了したら必ず電源スイッチをOFFの位置に戻して切ってください。